DVD・コミックマニアの日記

DVDやコミックの紹介をしていきます

集英社コミック 夜王 井上紀良 作についての紹介です!

古本屋さんでなんとなく手に取って面白かったのでセットで購入して一気に読みました。ストーリーは田舎でくすぶっていた青年が歌舞伎町になんとなく出てきたところ、ふとしたきっかけでホストになって、大活躍するというストーリーです。主人公はお店でナンバー1のホストと売り上げ対決をするのですが、常に誠実に接する接客で多くの常連客を取り込み結果的に売り上げ重視のライバルを全て倒してNO.1になります。主人公のあまりの誠実さに、さすがにこれはないだろうと思いつつも徐々に主人公を応援したい気持ちになっていきます。展開の速さと意外さに意表をつかれます。主人公は何度か女性と恋仲になるのですがその女性たちはいずれも悲しい最後を遂げます。その過程の話も面白いです。主人公は最終的に夜王という夜の世界の権力者に認められ、新たな挑戦をする事になるのですが、その過程には様々なアクシデントが発生します。夜の世界には夜の世界なりのルールと美学がある事をこの作品は高らかにうたい、彼らの生活にスポットをあてています。ホストというあまりなじみのない仕事とそれにかかわる人のいろいろな感情に触れる事の出来る名作であると思うのでぜひ読んでください。

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リィド社コミック バトル少年カズヤ 中川ホメオパシー 作についての紹介です!

天才、中川ホメオパシー先生の「抱かれたい道場」と双璧をなす名作です。そもそも、中川ホメオパシー先生とはどんな方なのか?という疑問をほとんどの方が抱くと思いますが平成のギャグ漫画界の鬼才と言ってよいのではないかと思います。

笑いのツボを心得尽くした天性のセンスと圧倒的な物語の展開に一気に引き込まれて気がつけば最終話まで一気に読んでしまいます。主人公は普通でない少年で様々なキャラと関わりつつ、バトルを挑んでいくのですが、そのバトルの方法が常に奇想天外でありほとんどのキャラはどこかで見たことのある人であったり、漫画のキャラにそっくりだったりします。この作者の作品で「干支天使チアラット」の中でも同様にどこかで見たキャラが大活躍します。僕は知り合いから勧められてこの漫画を購入しましたが、まさに刺激的な展開の連続で新鮮でした。主人公のお母さんも相当に変わった人でいわゆる恋多き女性で主人公は振り回されますが、この漫画の世界観では変わった人だらけです。最近、どうも笑ってないなという方や久しく本当のギャグ漫画に出会いたいと思う方であればぜひお勧めできる内容です。

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「彼岸島 48日後・・・」についての紹介です!

 

彼岸島シリーズはずっと読んでいますが、若い方から中年の方まで幅広くオススメできる名作だと僕は思います。吸血鬼をテーマにした作品は数多くありますが、この作品の吸血鬼は人間から吸血鬼になっても人間の心を持っており、その為の葛藤をうまく描いています。また、作品に登場する吸血鬼の巨大な怪物たちは独特な発想でいろいろな形態で登場しており、作者の発想力の豊かさを思わせます。主人公の設定も面白く、今の状況は主人公が一回完全に宿敵に破れて、日本全土がほぼ吸血鬼に制圧されている状況の中で主人公が絶対的に不利ながら奮闘する話です。ヒロインも巨大な怪物になって主人公に葬られ、主人公の目的はただ復讐するだけになっており、青年漫画らしからぬシリアスな世界観も素晴らしいです。主人公を取り巻く人間関係も複雑で、多くの登場人物は過去に様々な挫折を経験しており、物語を通してその挫折を克服する者と途中で死んでしまう者とに分かれます。この物語を通して作者が訴えたい事の一つはどんな状況でもあきらめずに頑張る事ではないかと思います。主人公は何度も挫折を経験しながら強く前向きに生きていきます。この作品から前向きに生きる事の重要さを学べると思います。

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ウオーキングデッド についてのご紹介です!

今や多くの人の絶賛を受ける作品となっていますが、開始当初はメジャーな作品とは思えない、地味な展開でした。もともとバイオハザードシリーズなどのゾンビものが好きでその一環としてなんとなくリリース当初から見ていましたが物語は次第に面白さを増してきて何度も見返すようになりました。この作品の面白いところとして、ゾンビになると完全に終わってしまうのでバイオハザードの後半の作品のように進化した感じにならない点が良いです。その他の面白い点としては、物語がアップダウンを繰り返し、うまく行きはじめると行き詰まるを繰り返す点です。登場人物が現れてはしばらくすると死んでしまい、結局限られた少数の登場人物だけになってしまう点も現実的です。一度も見たことが無い人がいれば、一度は見ることを強くオススメできる作品です。特に海外ドラマは大体見ているような方でも意外性のある展開は新鮮な驚きがあると思います。たとえば、ゾンビに噛みつかれるとどんな状況であれば、致命的な重症となるので何時かまれるか、という緊張感が常にあります。主人公のリックと息子のカールの関係性も面白く今後も目が離せない展開となっていると思いますので是非一度ご覧ください。        

  

 

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プレイステーション4 ソフト 「ストリートファイターⅤ」の紹介です。

世界中の格闘ゲームファンに熱い支持を受けているストリートファイターシリーズですがこのシリーズはもう20年以上続いており、僕も学生時代には寝食を忘れてゲームに夢中でした。当時から主人公のリュウは今も相変わらず主人公ですがキャラに関しては随分と変更されており、個性豊かなキャラ同士で1対1の対戦形式になります。世界レベルの大会で日本人のプロゲーマーが大活躍をしており、対戦する動画を見るとあまりのハイレベルに血が熱くなります。一見するとわかりにくいですが達人同士の戦いは一瞬の隙を見せた方が負ける北斗の拳の拳法の達人同士の戦いの様相を呈しています。軽く出したハイキックの戻りの隙を狙われてそのまま勝負が決するなど熱すぎる攻防が繰り広げられます。一見すると大技の応酬と見えますが実際には達人同士の戦いは如何に相手の隙を見つけて一撃を加えるかの戦いです。僕も学生時代には隣の町まで腕試しに遠征をよくしてましたが強い相手には徹底的に完敗しました。日本を代表するプロゲーマーの一人、梅原大悟氏の大会での攻防を見るとまさに「リアル北斗の拳」。しかし、彼の腕前をもってしても世界には強豪の数々でなかなか優勝が難しいので奥が深いです。

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講談社コミック カメレオン  加瀬あつし 作についての紹介です!

カメレオンは僕の学生時代で最も好きだった漫画で読み返したくて最近、再度購入しました。ストーリーはいじめられっこだった主人公がヤンキーとして高校デビューするのですが喧嘩も弱く、ハッタリで様々な障害をきわどい感じで切り抜けるという異色の話です。面白いのは主人公は調子に乗りやすい性格で、不良達から難を逃れてもついつい挑発的な行動をとってしまい、余計なトラブルに巻き込まれる点です。かと思えば当時のヤンキーとか族とかの世界観が結構しっかり背景にありシリアス要素あり、ギャグ要素ありと程よい刺激を得られます。打算的な性格でろくな事を考えない割に見栄を張るところは人間的で好感を持てます。主人公を取り巻くキャラたちも愛すべきキャラばかりで最近の冷めた感じの不良マンガに比べて面白いなと思います。基本的には喧嘩に巻き込まれたり、色々なトラブルの連続なのですが、主人公をとりまくキャラたちを中心にみな、幸せになっていく過程が大好きです。話の途中で主人公がなぜか東大を目指して猛勉強する、という奇想天外な展開を見せたりチーム同士で族ともめて大喧嘩になったりと斬新すぎる展開の数々はぜひ、今まで見たことのない方は一度ご覧ください。

 

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白泉社コミック ホーリーランド 森恒二 作 についての紹介です

現在、創世のタイガを連載している作者の代表作の一つです。前作の自殺島も面白いですが、僕はこちらのホーリーランドが特に好きです。ストーリーはいじめられっこが不良にいじめられる事に対抗する為に体を鍛え、格闘技を身に付けていくというストーリーで他の不良漫画と異なるのは、路上での戦いが基本である事です。路上での戦いは通常の喧嘩と異なり、柔道家が有利だったりと特に技術についての作者の解説が秀逸です。物語の中盤の見どころは、不良相手にボコボコにされる等主人公が悲惨な目に合う事です。さらに物語を面白くしているのは如何に正義の味方といえど、多数に囲まれたら勝てない、という厳しい現実です。路上の戦いには正義も正々堂々もなく、相手が卑怯にも多数で襲ってくる等、日常茶飯事です。それから路上のカリスマといわれる達人との戦いでは名勝負で必見といえます。作者のセンスの良さが開花した本作では最初から最後まで息もつかせぬ展開の連続で夢中で全巻を一気に読んだ記憶があります。最後は思いもよらない衝撃の結末となっています。今までいろんなコミックを読んできましたが屈指の秀作と言って過言ではないのでまだ読んだ事のない方にはぜひお勧めします。

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コミック 「刃牙道」グラップラー刃牙シリーズ 板垣恵介 作 についての紹介です。

グラップラー刃牙シリーズの最新作で今回のメインキャラはあの宮本武蔵、という設定です。刃牙シリーズは個性豊かなキャラが数多く登場し、それらのキャラが1対1で対戦するというストーリーですが本作の宮本武蔵は剣を手にして対戦相手と戦うという、ちょっと珍しいストーリーです。主人公の刃牙がようやく宮本武蔵と戦う事になるのですがこの刃牙という青年の生い立ちは非常に複雑で父親が地上最強の生物、という何とも異質な設定で刃牙は以前にこの父親に勝っています。マス大山を連想させる空手の達人や中国拳法の達人、軍人で格闘家、プロボクサー等、じつにうまい設定のキャラが出てくるのが楽しいです。しかも、喧嘩をするのにリングの上とは限らず突然、路上で喧嘩が始まる事も多々あり、展開が読めません。格闘漫画の中では「TAHGH タフ」等が正統派ではないかと思いますが駆け引き、設定の面白さで比較すれば甲乙つけがたい内容であると僕は思います。個人的に好きなキャラは喧嘩の達人の花山 薫というキャラで彼を主人公にした外伝もオススメです。作者が格闘技好きな事が非常にわかる娯楽性の高い内容なので格闘漫画に興味のある方もない方も是非一度ご覧ください。

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集英社 コミック 「元ヤン」 山本隆一郎作 の紹介です。

名作、「GOLD」「サムライソルジャー」を次々とヒットさせた作者の渾身の一作です。僕は特に「サムライソルジャー」が好きです。ストーリーは不良達が東京を舞台にチームごとに勢力争いをしていく様子を描くシンプルなストーリーですが、作者の話の持って生きかたに天性のセンスを感じます。本作、「元ヤン」も不良の勢力争い的な話ですが同じ不良物でも「クローズ」の様なこってりした強面の暑苦しい世界観で無くもっと女子にも受け入れられるようなスマートな感じです。最初の設定は微妙な始まりで面白くなっていくのかな?という感じでしたが物語が進むにつれて予想外の展開の連続です。特に敵の大将とそろそろタイマン勝負か、というところまで来ながら急に敵が暗殺される等まったく読めません。若干、ギャグとシリアスな要素が混ざりつつも本筋は新しい漫画の有り方を開拓しようとする意欲がうかがえます。絵がきれいで読みやすく画力が年々上がっているように感じます。面白いかどうかは賛否が分かれると思いますが戦国時代的な設定を取り入れたり若干古っぽいテーマも取り入れたりありきたりな漫画ではないという事は断言できます。不良漫画が好きな方はぜひ一度見てください。

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講談社コミック はじめの一歩 作者 森川ジョージ についての紹介です

 

現在、110巻を超える長期連載ですが、僕は連載当初からずっと見ているのですが、何十年経っても魅力の尽きない素晴らしい漫画です。主人公がボクシングを初め、最初は不器用ながらある程度順調に戦歴を重ねていくのですが、王座を狙う当たりから敗戦を何度か経験し、挫折を味わいます。物語の面白いところとして、やっぱり強い選手にはなかなか勝てない、という現実を突きつけられるところが面白いです。しかも最近、さらに面白みを増しているのが、主人公はパンチドランカーの疑いがあり、引退の危機を匂わせつつ復帰戦を行う、という点が非常に現実的です。多くの格闘漫画が順調すぎて面白みがないのに比べて山あり谷ありの連続で主人公がまさかの途中引退をしてしまうのではないかとドキドキハラハラの展開です。しかも同じ事務所の先輩はぶっちぎりの強さで負けなし、という点も絶妙です。ライバルたちも引退を考えつつ戦いを繰り広げ、その寂寥感は巻が進むごとに重みをまし、主人公だけでなく登場人物全員を応援したくなります。何より、この漫画には善人しか出てこないのですが、実力の世界なので頑張っても幸せになれるのは1人だけという勝負の世界の非情さをよく描けてると思います。

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ジョジョの奇妙な冒険の紹介です!

言わずと知れた荒木先生の金字塔コミックですが、僕が好きなのは、第三部です。映画化されて実写映画の出来栄えにがっかりする方も多いと思いますが僕もその一人です。第三部の中で面白かったのはスタンドという今までの漫画に新しい物を斬新に持ち込んでくる発想力とそれを推し進める作者の異様なパワフルさです。最後の戦いのところも予想を裏切る展開でまだ読んだことのない方は是非お勧めです。オーバーで無く、人間の発想の限界の一端を垣間見るようなレベルの高い作品です。作者のセンスの良さはキャラの名前に有名な洋楽の歌手の名前をふんだんに使っていたりするところもみどころです。この作品が25年以上前から発表されている事も驚きです。当時、子供だった僕が今になってアニメを見ても他の作品とは比較にならないと思います。それくらいいろんな意味でオススメです。コミックにして60冊を超える膨大な量ですが、おそらく読み出したら一気にすべてを読んでしまうくらいの面白さです。ちなみに通常の新書サイズと文庫サイズの方もあり、持ち運びが多い方には文庫版での購入をお勧めします。続編としてストーンオーシャンとかいろいろありますので合わせてご覧ください。

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ウインドウズ版 三国志13についてのご紹介です!

KOEIの三十周年記念作品となる今回の三国志は僕の中ではシリーズ最高傑作ではないかと思えるほどの素晴らしい出来です。その素晴らしい内容について一言では言い表せませんが、特に下記の事が特筆すべきポイントです。

1.戦争がシンプルで短時間で終了するのでゲームの展開が短時間でスムーズに進む

2.戦争に関しては武将の能力よりも絶対数が多い方が勝つ

3.兵糧の確保が非常に重要。

4.小国が大国に勝つことは相当難しい点が現実的

5.主人公の魅力が勢力の拡大にそこまで影響しない。

まず、1の戦争に関してですが設定次第で10分程度で終わる事が大多数です。小規模な小競り合いなら決着がスムーズな点は嬉しい限りです。2つ目の武将の能力に関しても好感触です。そもそも、KOEIのゲームでは武将の能力次第で3倍の兵力差を真正面から弾き返せるとか、微妙な戦闘が多かったですが本作では勇猛な武将でも凡人にあっさり負けます。個人の能力が1000人規模の戦闘にそこまで影響する方が非現実的だと思うので個人的に大好きな要素です。3の兵糧も同様ですが、4の小国が大国に勝つことが出来ない、という点が特筆です。そもそも、今までのKOEIの三国志シリーズでは1国対1国の戦いになるので国を4つ持っているところが1つのところに連敗する、という微妙な状況が多々ありましたが今回の戦争は4国持っていれば同時に4か所から出陣して戦う事も可能になるので小さい国は速攻つぶされます。現実の戦争に非常に近く本格派の方にはお勧めのゲームです。

 

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