DVD・コミックマニアの日記

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講談社コミック はじめの一歩 作者 森川ジョージ についての紹介です

 

現在、110巻を超える長期連載ですが、僕は連載当初からずっと見ているのですが、何十年経っても魅力の尽きない素晴らしい漫画です。主人公がボクシングを初め、最初は不器用ながらある程度順調に戦歴を重ねていくのですが、王座を狙う当たりから敗戦を何度か経験し、挫折を味わいます。物語の面白いところとして、やっぱり強い選手にはなかなか勝てない、という現実を突きつけられるところが面白いです。しかも最近、さらに面白みを増しているのが、主人公はパンチドランカーの疑いがあり、引退の危機を匂わせつつ復帰戦を行う、という点が非常に現実的です。多くの格闘漫画が順調すぎて面白みがないのに比べて山あり谷ありの連続で主人公がまさかの途中引退をしてしまうのではないかとドキドキハラハラの展開です。しかも同じ事務所の先輩はぶっちぎりの強さで負けなし、という点も絶妙です。ライバルたちも引退を考えつつ戦いを繰り広げ、その寂寥感は巻が進むごとに重みをまし、主人公だけでなく登場人物全員を応援したくなります。何より、この漫画には善人しか出てこないのですが、実力の世界なので頑張っても幸せになれるのは1人だけという勝負の世界の非情さをよく描けてると思います。

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