DVD・コミックマニアの日記

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竹書房コミック 「天~天和通りの快男児」 福本 信行作 についての紹介です。

こちらの作品はギャンブル好きの方にはたまらない出来です。舞台は麻雀に取りつかれたような代打ち同士の東西を分けての大掛かりな団体戦がメインとなるのですが、その中でとりわけ異才を放つのがアカギであり、ライバルとなるのが原田でこの2人を取り巻く個性豊かなメンバー同士でイカサマを含めた壮絶な勝負を展開します。この作品の面白さは鬼気迫る勝負の連続にあると思います。主人公の天とひろゆきが特殊ルールで戦う様相は必見です。そして勝負の途中でアカギがなんと、己の信念の為に敢えて負けを選ぶという仰天の展開となります。勝負はついに天と原田の一騎打ちになるのですがこの原田というキャラが暴力団の組長という異色中の異色の天才で天も激闘を繰り広げます。敢えてアカギでなく天が最後に戦うという展開がこの作品の面白さです。東西戦も激闘の内に終了し、舞台は数年後となります。アカギは何とアルツハイマーを患い本人の希望により安楽死を選ぼうとするのですが、東西戦を戦った盟友、ライバル達がアカギの自殺を止めようと必死になりますが、天才アカギは己の孤高を保つ為に最後にこの世を去ります。そのあまりの孤高の魅力の為にスピンオフ作品として鷲巣、ひろゆきの2人の作品がリリースされています。個人的にはひろゆきの作品が好きですが皆様をアカギを気に入ればぜひ読んでみてください。

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