DVD・コミックマニアの日記

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「彼岸島 48日後・・・」についての紹介です!

 

彼岸島シリーズはずっと読んでいますが、若い方から中年の方まで幅広くオススメできる名作だと僕は思います。吸血鬼をテーマにした作品は数多くありますが、この作品の吸血鬼は人間から吸血鬼になっても人間の心を持っており、その為の葛藤をうまく描いています。また、作品に登場する吸血鬼の巨大な怪物たちは独特な発想でいろいろな形態で登場しており、作者の発想力の豊かさを思わせます。主人公の設定も面白く、今の状況は主人公が一回完全に宿敵に破れて、日本全土がほぼ吸血鬼に制圧されている状況の中で主人公が絶対的に不利ながら奮闘する話です。ヒロインも巨大な怪物になって主人公に葬られ、主人公の目的はただ復讐するだけになっており、青年漫画らしからぬシリアスな世界観も素晴らしいです。主人公を取り巻く人間関係も複雑で、多くの登場人物は過去に様々な挫折を経験しており、物語を通してその挫折を克服する者と途中で死んでしまう者とに分かれます。この物語を通して作者が訴えたい事の一つはどんな状況でもあきらめずに頑張る事ではないかと思います。主人公は何度も挫折を経験しながら強く前向きに生きていきます。この作品から前向きに生きる事の重要さを学べると思います。

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